■ツインペダル

■各パーツの機能

■ビーター
バスドラムを打つビーターの種類でバスドラムの音質は大きく変化します。
また、ロッドの長さやヘッドのサイズにより踏み心地へ大きな影響を及ぼします！
詳しくはこちらの記事を参考にして下さい。

■カム
カムは足でボードを踏んだ力をビーターに伝える重要な部分です。
カムのサイズや形によっては力の伝わり方が変わります。
私の愛用するDW9000FXはチューニングキーでカムのサイズを簡単に調整できます。

カムのサイズによる効果
・小さいカム
自転車の6段ギアと同じで、踏み心地は重いがパワーがある。
・大きいカム
自転車の1段ギアと同じで、踏み心地は軽いがパワーが少ない。

その他カムを変形カムに交換可能なペダルも発売されています。
変形カムに交換すると踏み心地が大幅に変わります。
多くのカムを持ち運ぶのは大変で交換にも手間が掛かります。

チューニングキーでカムサイズの調整が出来るタイプが便利でオススメです。

■ドライブ
ドライブ部分は4種類

・ダブルチェーンドライブ
最も一般的なのがこのダブルチェーンタイプです。
チカラの伝達がしっかりしていてパワーがあります。

・シングルチェーンドライブ
ダブルチェーンに比べパワーは落ちますが、踏み心地は軽くなります。

・ベルトドライブ
チェーンに比べ重量が軽く繊維の伸縮もあるためパワーは落ちます。
しかし通常の演奏に全く問題ありません。

・ダイレクトドライブ

■スプリング
ペダルを踏む時のフットボードの跳ね返る速さを調整します。
バネを強くし過ぎると、ビーターがバスドラヘッドに当たる時点でスプリングの反発力がＭＡＸになるため、パワーが半減します。
小音量の現場などでは、バネを強く張ってバスドラの音量を小音量にしたりする事もあります。
ペダルが足の裏に吸い付くように戻ってくればOKですから、通常はゆるめに張るのがオススメです。

■フットボードの長さ

足で踏みつける部分のフットボードはメーカーによって大きさや重さが違います。
近年ではキックペダルの開発が進み従来のフットボードを長くしたロングボードが発売されました。
ロングボードは従来の長さに比べパワーが出しやすいため、高速ダブルでも大きな音でしっかりパワーを出す事が可能になりました。
従来の長さよりもペダルが大きい分、ボードが足に戻ってくる（リバウンド）時の感覚に重さを感じる事もあります。

■フープクランプ
この部分でバスドラムのフープにペダルを固定します。
しっかりネジを止めないとペダルがブレてパワー半減の原因になりますので、ネジを締めてしっかり固定しましょう。

■アンダープレート
アンダープレートがあるペダルと無いペダルが存在します。
アンダープレートの無いペダルは作りにガタつきがありパワーが分散されやすいためあまりオススメしません。
しっかりとアンダープレートに固定されたブレの無いペダルをオススメします。

■ヒンジ
フットボードとヒール部分を接続している場所で、上下噛ませ合わせて出来た1本のパイプに太いネジを差し込んでボルトで固定しています。
しょっちゅう壊れるわけではありません。
私の経験では、15年間お世話になったペダル（dw9002）のヒンジパイプの内側が摩擦によりスリ減って隙間が出来てしまいペダルが大きく左右にブレました。
部品を購入してヒンジを交換すると元通りブレの無い状態に戻すことが出来ました。
ペダルが左右にブレだしたらヒンジのメンテナンスをオススメします。

■キックペダルの踏み心地に影響する調整箇所
・ビーター（角度＆種類）
・カム（サイズ）
・スプリング（張り具合）

1.キックペダルのスプリングを強化スプリングと交換します。
2.カムの設定を小さいカム（パワータイプ）にします。
3.スプリング調整でスプリングをMAXに張ります。

慣れるまでは、スライド奏法のダブルではビーターがバスドラのヘッドまで届かないと思います。
この状態で練習を続けると足首が鍛えられて慣れてきます。
ここで、次項で書いているおすすめセッティングに戻すと、めちゃくちゃ爆速で器用に足を動かすことが出来るようになります。

腱鞘炎にならない程度に是非お試しください。

■スプリングの張り具合
スプリングは弱めがオススメですが、どんどん弱くしていくとビーターがカックンします！
このカックンするかしないか位が超オススメです。

■カム調整
パワーの必要がない音楽の場合はカムを大きくセッティングしてパワーを減らします。
パワーが必要なロックなどの場合はカムを小さくしてパワーを出したりしています。
通常はカムの大きさは標準にセッティングしています。

■シャフトの長さ