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レコーディング

Rupert Neve Designs 5211を購入!ドラムレコーディングで感じた音の変化


レコーディング環境をアップデートするため、Rupert Neve Designsの2チャンネル・マイクプリアンプ「5211」を購入しました。

マイクやオーディオインターフェースを交換することも考えましたが、今回は録音の入り口となるマイクプリアンプを強化することにしました。

実際にレコーディングで使ってみると、単に音が太くなるだけではありません。演奏のニュアンスや空気感を残しながら、ミックスしやすい音で録れるようになったことが大きな変化でした。

今回は、5211を選んだ理由や、ドラムレコーディングで使って感じた印象を紹介します。

★生音サンプル
・Rupert Neve Designs5211
スネアトップ、バスドラインマイク
・SSL Pure Drive Octo
OH、スネアボトム、バスドラアウト、タム

 

◾️Rupert Neve Designs 5211とは

5211は、Rupert Neve Designsが手がける2チャンネル仕様のマイクプリアンプです。

最大72dBのゲイン、20Hzから250Hzまで調整できるハイパスフィルター、48Vファンタム電源、極性反転など、レコーディングに必要な機能が各チャンネルに用意されています。

なかでも特徴的なのが「Silk/Texture」機能です。

SilkをオンにしてTextureノブを上げていくと、出力トランスによる倍音成分が加わり、音に存在感や温かさを与えることができます。

色付けを抑えたクリアな録音から、Neveらしいキャラクターを感じるサウンドまで、素材に合わせて調整できるところが魅力です。

◾️5211を購入した理由

5211を導入した一番の理由は、録音段階で音の土台を整えたかったからです。

もちろん、現在はプラグインを使って録音後にさまざまな処理ができます。しかし、元の録音に必要な密度や立体感が入っていないと、後からEQやコンプレッサーを重ねても、思うような質感にならないことがあります。

特にドラムは、アタック、胴鳴り、シンバルの広がり、部屋の響きなど、非常に多くの要素を含む楽器です。

録音した瞬間から音に芯があり、それでいて演奏の細かなニュアンスが失われないプリアンプが欲しいと考え、5211を選びました。

2チャンネル仕様なので、オーバーヘッドやルームマイクのステレオ録音にも使いやすい点も決め手になりました。

◾️実際にレコーディングで使用した印象

最初に感じたのは、音の輪郭がはっきりしているのに、硬くなりすぎないことでした。

解像度の高い機材は、場合によっては音が細く感じられたり、高域が目立ちすぎたりすることがあります。5211の場合は細かな情報をきちんと拾いながら、低域から中域に自然な厚みがあります。

ドラムのオーバーヘッドに使用すると、シンバルの立ち上がりだけでなく、スネアやタムの胴鳴り、キット全体の奥行きまで収録できます。

キックやスネアに使った場合も、アタックだけを強調した音ではなく、楽器本来の重量感を含んだ音で録れる印象です。

「派手に加工された音になる」というより、素材の良さを一段引き上げてくれるプリアンプだと感じています。

◾️Silk/Textureの使い方

5211の魅力を特に感じるのが、Silk/Texture機能です。

Silkを使わない状態では、比較的クリアで素直なサウンドになります。マイクや楽器の個性をそのまま録りたい場合には、この状態が使いやすいです。

SilkをオンにしてTextureを少しずつ上げていくと、中高域を中心に倍音が加わり、音が前に出てくるように感じられます。

ドラムでは、スネアにもう少し存在感が欲しいときや、オーバーヘッドを楽曲の中で印象的に聴かせたいときに効果的です。

ただし、常にTextureを大きく上げればよいというものではありません。

演奏、マイク、楽曲のアレンジによって最適な量は変わります。録音時にはモニターを聴きながら、少し色付けを感じる程度から調整しています。

ナチュラルな楽曲では控えめに、ロック系の楽曲では少し強めにするなど、必要なキャラクターを録音段階で選べるのが便利です。

◾️ハイパスフィルターも実用的

5211には、20Hzから250Hzまで連続的に調整できるハイパスフィルターが搭載されています。

ドラムレコーディングでは、マイクスタンドを伝わる振動や、エアコン、床などから不要な低域が入ることがあります。

オーバーヘッドやルームマイクに必要のない低域を録音段階で整理しておくと、ミックス時の作業がスムーズになります。

固定された周波数を選ぶ方式ではなく、素材を聴きながら調整できるため、ドラムの胴鳴りを残しつつ不要な部分だけを抑えることができます。

◾️録音後のミックスがしやすくなった

5211を導入して特に変わったのは、ミックスで過度な処理をする必要が減ったことです。

録音した時点で音に芯と密度があるため、EQで無理に中低域を足したり、コンプレッサーで存在感を作ったりする場面が少なくなりました。

必要な処理が減ることで、ドラム本来のダイナミクスも残しやすくなります。

ドラム単体で聴いたときの音が良いだけではなく、ベース、ギター、ボーカルなどを重ねたときにも埋もれにくいことが重要です。

5211を通して録音した素材は、ミックスの中で自然に居場所を作りやすいと感じています。

◾️5211は録音の選択肢を広げてくれるプリアンプ

5211は、接続すれば自動的にすべての音が完成する魔法の機材ではありません。

マイクの選択やセッティング、演奏、チューニング、録音する部屋の響きが重要であることは変わりません。

そのうえで5211を使うと、素材を忠実に録ることも、Silk/Textureで積極的にキャラクターを加えることもできます。

クリアさと音楽的な色付けを一台で使い分けられるため、さまざまなジャンルや楽器に対応できるプリアンプだと思います。

これからもドラムを中心に、アコースティック楽器やボーカルなど、いろいろなレコーディングで使用していく予定です。

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