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ドラムスティックの持ち方については、かなり重要なところで、間違えた持ち方をしていると、いつまで経ってもある一定(初心者レベル)以上の演奏力を身に着ける事は出来ません。
間違えた持ち方ではいつまで経ってもドラム演奏が上達しません!
そして、実際のところ間違った持ち方をしている人がめちゃくちゃ多いです。
スティックの正しい握り方を知れば自然と指を使った演奏になり、スティックコントロールがみるみるうちに上達します。
ここはドラムを叩く上で一番大切なところになりますので、しっかり抑えておきましょう。
4種類の握り方
スティックの持ち方には大きく分けてレギュラーグリップとマッチドグリップがあり、その中の4種類の基本的な握り方についてご紹介します。
■レギュラーグリップ
※レギュラーグリップの握るポジション
基本的にはスティックボトムから”3分の1”のポジションを親指の付け根で挟んで握ります。
1.トラディショナル・グリップ
トラディショナルグリップは”レギュラーグリップ”とも呼ばれます。
歴史上数々の握り方で試行錯誤され無駄な動きを極限まで削ぎ落した究極の合理的な握り方が、現代のレギュラーグリップの握り方なのです。
腕の回転を主軸に手首を使ってスティックの上げ下げを自在にこなし、親指、人差指、中指は繊細で細かい音まで再現します。
ご存じの通りマーチングスネアドラム奏者は皆レギュラーグリップで演奏しています。
ドラマーもJAZZドラマーは必ずと言っていいほどレギュラーグリップで演奏しています。
というのも、レギュラーグリップは他のグリップよりもスティックを指でコントロールする繊細なタッチや細かい音使いを得意としています。
トラディショナルグリップの握り方
1.スティックボトムからスティックの約3分の1のポジションを親指の付け根で挟み、曲げた薬指の上に乗せます。
2.スティックの上に人差指と中指を載せて、親指の腹と人差指の第2関節辺りがくっ付きます。
※レギュラーグリップはマッチドグリップの様に腕を上下に振るのではなく、腕を回転させてスティックを振る奏法です。
■マッチドグリップ
※マッチドグリップの握る場所
基本的にはスティックボトムから”3分の1から4分の1”のポジションを親指と人差指で挟んで握ります。
レゲェドラマーに多いのですが、ハイハットを刻む右手スティックを、スティックの真ん中付近を持って短く持っています。これはハイハットの音量を下げる事と、スティックの重さを軽くしてハイハットの音質を歯切れの良い細い音にする事が目的です。
このように、出したい音によってスティックを持つポジションも変えて下さい。
大切なことは、ルールよりも音です。
■短く持つ
音量は下がり歯切れも良くなる
■長く持つ
音量は上がってパワーが増す
2.フレンチ・グリップ
親指が真上にくる握り方です。
歯切れのよいキレのある音を出すプルビートにはこのグリップが最適です。
プルビートとはスティックが打面に当たった瞬間にプル(引く)叩き方の事を言います。
プルによってアタックにキレを出しながら瞬発力のある音を発音するのです。
フレンチグリップは写真のとおり手首を下げる事よりも上げる方が得意としています。
歯切れのよい雰囲気を出したいプル奏法には手首を上げる方が得意なフレンチグリップが適しています。
プル奏法参考動画はこちら
3.ジャーマン・グリップ
手の甲が上になり親指は真横になる持ち方です。
このグリップはロックなどのズッシリとした前に突き進むような力強いビートを刻むプッシュビートに向いています。
プッシュビートとはその名の通り押すビートです。
ジャーマングリップはスティックを上げるよりも下げる方が得意とするため、プルビートの様な歯切れの良さは出ませんが、力ず強い重めのパワフルなビートを得意とするグリップです。
パワーのあるロックのプッシュビートには手首を下げる事を得意とするジャーマングリップが適しています。
4.アメリカン・グリップ
アメリカングリップの親指の位置は真上と真横の中間の位置で、フレンチとジャーマンのちょうど中間をとったようなポジションです。
プッシュ奏法やプル奏法などの様に、特段極端な雰囲気を出さなくて良い場合はこのグリップで良いと思います。
初心者の方はこのグリップを基本に練習されると良いと思います。
※ 4種類の握り方を見てきましたが、スティックの握り方は、これが正解という事ではなく、その時に出したい音そして雰囲気を作るために使い分ける事が何より大切です。
ドラムが上達しないスティックの持ち方
ドラムを叩く時、スティックは腕全体を使って振り下ろしています。
ドラムを良く鳴らす為には最後の決め手となるのが指の動きが必要なのです。
指を使った瞬発力の音というのは、力で叩いた痛い音と同じ音量だったとしても、音抜けの良い歯切れのある心地よい音です。
そして、指は細かい音まで正確に表現します。
指を使えないドラマーは、スティックを握るポジションをコントロール出来ず、スティックが滑ってどんどん移動してしまい最終的にはスティックの端っこを持っていたりします。
指を使って叩いている人は、叩きながらもスティックを持つポジションをコントロールしているので、いつでもナイスポジションを持っています。
ドラムを叩く上でスティックを正確にコントロールするためには、指を最大限に使えるような方法でスティックを持たなくてはなりません。
そして、スティックの握り方を間違っていると上達できませんしカッコイイ演奏が出来ません。
■スティックの正しい握り方
1.指の付け根に沿ってスティックを置く
2.中指、薬指、小指を軽く握る
人差指に関しては握っても握らないでフラットな感じでもどちらでも大丈夫です。
■間違った握り方
指(中指、薬指、小指)とスティックの間に隙間が空いている状態ですね。
スティックは肘から手首へと順に加速させ、最後に指でもう一加速させます。
この状態ではその加速を最後の指で減速させてしまい、打面までパワーが伝わりません。
また、指は常にスティックのリバウンドをコントロールしているのですが、指がスティックから離れていては全くコントロール出来ません。
中指、薬指、小指は常にスティックに触れている事が理想です。
この写真の様にスティックと指の間に隙間がある人は、良い音は鳴らせないどころか上達出来ませんので、意識して最優先で修正しましょう。
握る時の力の入れ方については、叩く時以外は軽く力を抜いて握っていて、スティックが打面に当たる瞬間のみギュッと握りこみます。
そうする事で、抜けの良いキレのある音が発音されます。
ドラム演奏中は指の動きが止まる事はありません。
叩き方・鳴らし方について詳しくはこちらの記事
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